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「眠り」を読み返して

「TVピープル」:村上春樹著
この本の一番最後に「眠り」という物語がある。前に村上春樹全集が欲しくて、でも高いのでネットのユーズドショップで短編集一冊だけ購入したのだけど、最後の作者解説みたいなところで、作者自身この作品は思い入れがあるみたいなことが書いてあった。(手元に本がないのでテキトーですみません)
その時はいまいち意味が良く分からなかった、というのは私はそう思うまでは印象に残らなかったからである。

それが、最近読み返してみたら、主人公の気持ちが「分かる」ことに気付いた。その「分かる」はなんて言うか、説明しようがないのだけどとにかく「分かる」のである。主人公は30代・夫と子一人の専業主婦で私とは違う境遇なのにもかかわらず。
多分そういった年齢や自分をとりまく環境から出てくることとは違うから「分かる」のだろうなとは思いましたが。もうちょっと時間が経てば説明できるようになるのだろうか。無理っぽいなあ。

気持ちの深い部分のひとつを題材にした物語がもし、今一番ネックになっている自分のトラブルと重なっていた時は、ありありと分かるのかも知れない、と思った。そういうのって実は結構キツい。

でもちょっと癒される。

とこう書くと、恥ずかしいかも(照)(自苦笑)←自分で苦笑いの略
by ayahaya | 2004-05-18 20:15 | 独りよがり好本